無限庵の由来

無限庵の由来

無限庵は、旧加賀藩家老職にあった加賀八家の横山家が大正元年(1912)に金沢市内に建造した武家書院屋敷です。明治期に入り、小松市で尾小屋鉱山を営み、その多大なる財力をもって、子息の婚儀用に造られたと言われています。建築、内外装ともに当時最高の建材を用い、最高の伝統技術を持つ職人達によって完成されました。
その後、自転車木製リムの開発を手掛けた北陸随一の実業家・新家熊吉翁と、その一族が大正十年(1922)に山中温泉の名勝景勝地に移築をし、別邸として営まれました。そして、昭和五十八年(1983)に財団法人無限庵に所有を移管して一般公開化され、令和三年(2021)に法人を設立した前端雅峯により、移築百年を記念して御殿を大改修し、文化財保存とともに幅広い活用を目指していくこととなりました。
どうぞ、加賀百万石が育んだ豪勢な武家書院で、茶乃湯を始めとした衣・食・住にまつわる伝統文化体験を楽しんでみてください。

【運営】公益財団法人無限庵 代表理事 前端 春斉 Maehata Syunsai / 茶乃湯塗師