書院の階下は二室からなり、西から南へ縁側が廻っている。主室は十二畳半、正面に一間半の床と一間の床脇を構えている。角柱、内法長押付の座敷で、天井は廻縁の上に重ね縁をおいている。床柱は杉の四方柾、框は真塗、床前畳は大きく一枚畳を敷いている。床脇は地袋だけで正面に円窓をあけ、障子の組子の配置など意匠を凝らしている。
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