次の間境の欄間には木瓜形の枠の中に彫刻を入れている。左には雲間に月を配し、右には枝を這わせた松樹である。左右で一つの構図に埋められ中央部に多くの余白を残している。左右それぞれ枠と一体に一木で彫刻されている。見事な松板である。この欄間彫刻が優雅な障壁とともに、この書院の意匠の主役を演じている。
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