琵琶台の束は黒柿で摺漆塗、正面は羽目板には優美な蒔絵(清流に川蝉)が施されている。これは大垣昌訓(1865〜1941)のことで、伝統的な加賀蒔絵の手法を保持した最後の人といわれた名工である。長伸に打たれた釘隠しは尾長鳥の図案で各々姿態を変えている。
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